宝石高価買い取り、売却方法の金言

宝石ってどんなもののことを言うの？

宝石とは、まず第1条件として何よりその外観が美しいことです。そして次に第2条件として稀少性が高いということです。宝石と呼ばれるもののほとんどが鉱物ですが、地球上には5000種近くもの鉱物があるといわれています。その中ので宝石に区分されているものはわずか50種ほどしかありません。第3の条件として耐久性、特に硬度が高いことが宝石の条件として挙げられています。これは、硬度が低い鉱物だと経年による摩擦風化・劣化のために表面が傷ついたり、カットの角が丸みを帯びたりしてしまい、宝石としての観賞価値が失われてしまうからです。

宝石の硬さについて

宝石の条件として耐久性が必要なことを先ほど書きましたが、それはただ単に硬いということだけではなく、光や熱、薬品などに対する抵抗力も必要です。また、硬さには2種類あり、一般的によく知られているのがモース硬度です。これは引っかき傷に対する抵抗力を10段階に分けたものです。もうひとつが割れや欠けに対する抵抗力です。このわれや欠けに対する抵抗力をじん性といいます。じん性もモース硬度と同じく10段階に分けられています。ダイヤモンドはモース硬度が10で一番硬く、次は硬度９のサファイア、ルビーが硬いです。サファイア、ルビーを引っかいて傷をつけることができるのはダイヤモンドだけです。また、硬度10と硬度9の硬さの違いと硬度9と硬度1の硬さの違いでは硬度10と硬度9の硬さの差のほうが大きいです。これは、モース硬度の数値は絶対値でつけているのではなく、相対値でつけているためです。ダイヤモンドは傷に対してはとても耐久力があるのですが、だからといって壊れにくいというわけではなく、じん性が低いために割れやすい性質にあります。これに対して翡翠などはモース硬度は7ですが、石の内部で結晶が繊維状に集まっているためじん性が高く、割れにくい性質となっています。一般的に宝石の硬さについては硬度が7以上、じん性が5以上が目安といわれています。主な宝石のじん性表

モース硬度表
10	ダイヤモンド
9	サファイア、ルビー
8	トパーズ、スピネル
7	石英
6	正長石
5	燐灰石
4	螢石
3	方解石
2	石膏・岩塩
1	滑石

ルビー、サファイア

翡翠

ダイヤモンド

7.5

ペリドット

トパーズ

エメラルド

5～5.5

宝石のカットの種類

宝石にはそれぞれの宝石に適したカットが施されています。宝石の長所を引き出したり、逆に短所をカバーし、宝石の持つ魅力を最大限に引き出すために計算されているのです。ここでは代表的なカットを紹介させていただきます。【ラウンド・ブリリアント・カット】主にダイヤモンドなどの反射率が高い宝石のカットに使用されています。カット面が多いのが特徴で、上部から進入した光が全て内部で全反射して上部から放たれるように設計されています。ダイヤモンドの評価基準の「4C」は58面体のラウンド・ブリリアント・カットのダイヤモンドのみが対象とされています。【オーバル・ブリリアント・カット】主にルビーやサファイアなどの宝石のカットに使用されています。上から見てオーバル（楕円状）にカットされているのが特徴です。宝石のカットの定番です。【マーキーズ・ブリリアント・カット】マーキーズ（先端が尖った楕円状）にカットされているのが特徴です。先端部が細いため、ある程度の硬度がある宝石のカットに使用されています。宝石を実際のカラット数よりも大きく見せることができます。【ペアシェイプ・ブリリアント・カット】ペア（洋梨）の形にカットされているのが特徴です。別名ドロップ（雫）カットとも呼ばれています。先端部が細いため、上記のマーキーズ･ブリリアント･カット同様にある程度の硬度がある宝石のカットに使用されています。デザインジュエリーなどに使用されるカットです。【エメラルド・カット】その名前のとおり主にエメラルドのカットに使用されています。長方形の形で四隅が切り落とされているのが特徴です。エメラルドだけでなく他の宝石でも用いられています。平面が広くカットされるのでインクルージョン等の内包物が多い宝石だと逆に宝石の美しさが損なわれてしまいます。透明度の高い宝石を使用するとラウンド・ブリリアント・カットとはまた違った澄んだ美しさが表現されます。【カボション・カット】ファセットカット（小さな面がいくつもあるカット）とは違い、宝石が半円（ドーム）状に磨き上げられているのが特徴です。不透明な宝石が主に使用されています。また、モース硬度7以下の宝石を主に使用しますが、サファイアやクリソベリル等の特殊効果（スター効果、キャッツアイ効果等）が出やすい宝石のカットにも使用されています（ファセットカットだとせっかく効果が肉眼で確認し難くなってしまうため）。

私たちにも宝石の鑑定ができる？

残念ながら、素人では宝石の鑑定は難しいです。まず、「鑑別」と「鑑定」について説明します。「鑑別」とは、その石が何と言う名前の石であるか、天然石なのかそれとも合成石（あるいは処理石）なのかを判定することです。簡単に言えばホンモノかニセモノかを判断することです。「鑑定」とは、ダイヤモンドにのみ関係するもので、そのダイヤモンドがどのぐらい価値があるものなのかという、ダイヤモンドの品質を判定することです。鑑別と鑑定、どちらも鑑別鑑定士のライセンスをもった者が行います。「鑑定」ではなく、「鑑別」ならば素人でもある程度は可能です。10倍のルーペやペンライトなどを使用し、ホンモノとニセモノを見比べると違いが見えてきます。しかし、最近では合成石の出来がよくなっているのでプロでも専門の機材を使用しないと判定できないものもあるそうです。

宝石の取り扱いについて

宝石の美しさを保つためには、宝石の弱点をよく知ってください。【傷の注意】上部に書いてあるモース硬度表を見てください。まず、モース硬度が7以下の宝石は傷が付きやすいということを理解してください。特にサンゴや真珠は空気中の埃によって傷が付いてしまうので何日も連続で着け続けないようにしましょう。これは、空気中の埃には石英（硬度7）の微粉が含まれているためです。また、宝石を保管する際はひとつずつを別々にして保管してください。宝石同士がぶつかることにより硬度の低いほうの宝石に傷が付いてしまいます。モース硬度10のダイヤモンドもダイヤモンド同士では傷が付いてしまうので気を付けましょう。宝石に付いた埃を取る際は強くこすったりせずに柔らかい布で表面をやさしく拭いてください。【割れや欠けの注意】宝石によっては割れやすい性質を持ったものがあります。エメラルド、トパーズ、トルマリン、ペリドット、オパールなどがそうです。こういった宝石は超音波洗浄機で洗わないようにしてください。また、普段の生活で机の角にぶつけたり、落としたりしないように気を付けましょう。【熱や乾燥の注意】特に注意しないといけない宝石は多孔質のオパールとトルコ石です。これらの宝石は水分を多く含んでいるので、熱が加えられたり乾燥したりすると亀裂が生じてしまいます。そしてその亀裂が原因で宝石が割れてしまいます。【褪色の注意】アメシスト、シトリン、トルコ石などは直射日光の当たる場所に長時間放置しないようにしましょう。光や熱などによって褪色をしてしまいます。【洗剤、薬品の注意】特に真珠、こはく、サンゴ、トルコ石は注意が必要です。洗剤や薬品がついたらティッシュペーパーですぐ拭き取ってください。また、これらの宝石の水洗いは厳禁です。

ダイヤモンドの輝きを保つために

ダイヤモンドは永遠の輝き、と言う言葉がありますが輝きを保つためにはやはり手入れは必要です。ダイヤモンドは油になじみやすいという性質を持っています。なのでハンドクリームや料理用の油などが付きやすく、そのままにしておくと空気中の埃などと一緒に付着してダイヤモンドの輝きを損なってしまいます。普段から乾いた柔らかい布で拭いておけば大丈夫です。もし、どうしても油が付着してしまって輝きが悪くなってしまった際は以下の手順を試してみてください。１．洗面器にぬるま湯を入れ、中性洗剤を２～３滴たらし、その中にダイヤモンドを入れる。２．洗面器のなかで、軽く振って汚れを落とす。３．歯ぶらしで軽くこすり、汚れを取る。　爪の部分がはずれないよう注意しましょう。４．水ですすぎ洗い。落としても大丈夫なように下に洗面器をセットすると安心です。５．乾いた布で水気を拭き取る。これでたいていの油汚れは簡単に取れます。この方法はダイヤモンドの他にもサファイアやルビーにも使用できますが上記にあるようにトルコ石や真珠などは洗剤で洗わないように気を付けてください。

宝石の選び方

宝石にはいろいろな名前、色があります。また、同じ名前の宝石でも品質は様々です。どうやって宝石を選ぶか迷ってしまいますがこういうときはまず、どういう目的で身に付けるのかを考えて見ましょう。【毎日身に着ける用】なるべく耐久性の高い宝石を選ぶといいです。目安としてはモース硬度7以上のものが望ましいです。エメラルドは硬度7でも割れやすい宝石なので家事をする際ははずすように心がけましょう。品質は良いものを選んだほうが飽きが来にくいです。また、例えば上質のルビーが予算オーバーで買えない場合はルビーの品質を落とすよりも上質のガーネットや上質のレッド･トルマリンなどの赤色石なら比較的安価でも購入が可能です。【パーティなどで身に着ける用】パーティでは、ゴージャスに着飾って、存在感を一層アピールしたいと考える人が多いと思います。ここでも品質の良い宝石を是非選びたいものです。　そしてできれば大粒のものであることが、華やかさをより効果的に引き出してくれます。しかし、現実問題としては品質を取るか大きさを取るかのどちらかだと思います。これは好みの問題なのでお好きなほうを優先してください。また、アクアマリンやトパーズなどは比較的大粒で産出しやすい宝石なので品質と大きさにこだわって尚且つ安価で購入しやすい宝石です。【冠婚葬祭で身に着ける用】結婚式の場合は華やかな式典なので特に決まり事はありません。ゴージャスに着飾っても大丈夫ですが、あくまで主役は花嫁さんなのであまり自己主張の強い装いをしないようにしましょう。黒真珠などの黒い宝石は避けましょう。お葬式の場合はもし身に付けるならば真珠にしましょう。真珠は涙を表すといわれています。ネックレスは一連のものを身に付けるのが礼儀とされています。また、結婚指輪や婚約指輪ははずさなくてもよいとされています。

宝石にも偽物はあるの？

宝石にも偽物はあります。偽物といっても様々で人工的に作られた合成宝石や、天然宝石であっても価値の低い宝石が価値の高い宝石として売られたり、天然宝石に人工的に処理がされているものがあります。まず、人工的に作られた合成宝石ですが、天然宝石とまったく同じ化学成分を持つ材質を人工的に結晶育成して、鉱物学的、物理学的、化学的、光学的、上もまったく天然宝石に等しい性質を持った人工宝石の事をいいます。最近では技術の向上により天然宝石か合成宝石かの判定が難しいほどになっています。次に模造宝石というものがあり、これはガラスやプラスチック、セルロイド等の材料を使って天然宝石に似せた物の事です。そして類似石と呼ばれるものがあります。たとえば天然宝石のヒスイと天然宝石のクリソプレーズのように、まったく異なった天然宝石でありながら外観が見分けがつかない位よく似ているため、天然ヒスイの類似石とされています。さらに、このクリソプレーズはオーストラリアヒスイという名前で売られているため消費者に混乱を与えています。この他にも台湾ヒスイと呼ばれるネフライトなどもあります。最後に、処理石というものがあります。これは天然宝石に何らかの人工的な処理を加え、見かけを良くしたもので、たとえば欠けてしまった表面にガラスを埋めたり、色の悪い宝石に加熱処理を加えて発色を良くしたり、染料を染み込ませて色を良く見せたりしたものがあります。これらは熱などによっていずれ本来の姿に戻ってしまう可能性があります。

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