【2025年最新】金価格が2万円台へ|10万円金貨・5万円金貨の売り時はいつ?

2025年9月、金相場がついに1gあたり2万円台へ。それに伴い、「10万円金貨」「5万円金貨」などの皇室記念金貨が急騰しています。
「いま売るべきか」「もう少し待つべきか」と、お手持ちの記念金貨の売却を迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、最新の買取相場と、なぜこれほどまでに高値が続いているのか、その背景を解説します。
2025年10月現在の金相場―歴史的高値の背景
2025年に入り、金相場は過去に例を見ない高値を記録し、ついに1グラム=2万円を突破しました。
この歴史的な高騰は、偶然ではなく、世界情勢や経済の動きが複雑に影響し合った結果です。
ここでは、その背景を3つの観点からわかりやすく解説します。
1.世界的な社会不安の高まり
金が「有事の資産」と呼ばれるのは、世界が不安定なときに価値が上がる傾向があるためです。
近年は、国際社会を揺るがす重大な出来事が続いています。
- ロシアのウクライナ侵攻
- イスラエルによるガザへの大規模攻撃
- 世界各地で頻発する紛争・テロ・エネルギー不安
こうした社会不安は、株式や通貨などのリスク資産を避ける動きを加速させ、代わりに「国や情勢に左右されにくい」金への資金流入を促しています。
つまり、世界の不安が高まるほど、金は「安心して持てる資産」として再評価されるのです。
2.アメリカの利下げがもたらす影響
金価格はアメリカの金融政策とも密接に関係しています。
2025年秋に入り、アメリカではインフレ抑制のために続けていた利上げ政策を転換し、利下げ方向へ舵を切り始めました。
金は利息を生まない資産のため、通常は金利が高いと人気が下がります。
しかし、利下げが行われると、預金や債券の利回りが低下するため、「金を持つほうが有利」という判断が広がり、金への投資需要が一気に増えるのです。
また、利下げに伴ってドルの価値が下がる(ドル安)と、ドル建てで取引される金は相対的に値上がりします。この動きが、世界的な金高騰の大きな後押しとなっています。
3.世界的なインフレ傾向
2024年以降、アメリカやヨーロッパ、日本をはじめとする世界各国で物価上昇(インフレ)が続いています。
2025年現在、その勢いはやや落ち着きつつあるものの、依然として実物資産への関心と需要は高い状態が続いています。
物価が上がるということは、紙幣の価値が下がるということです。つまり、現金のまま資産を保有していると、その価値は少しずつ目減りしてしまいます。
こうした状況のなかで、多くの個人投資家や企業、さらには各国の中央銀行までもが、「価値が下がりにくい実物資産=金」へと資金を移し始めています。
- インフレに強く、長期的に価値を保ちやすい
- 世界中で通用する「共通資産」としての信頼性
- 持っているだけで価値が維持されるという安心感
こうした理由から、金は今、再び「安全資産の代表格」として高い注目を集めているのです。
上昇が止まらない!10万円金貨・5万円金貨の現在の買取相場

このような金相場の高騰を受け、純金製の皇室記念金貨である「10万円金貨」や「5万円金貨」の買取相場も、額面をはるかに上回る水準で推移しています。
上記に挙げた記念金貨の現在(2025年10月15日時点)の買取相場は以下の通りです。
※これらはあくまで美品の目安価格であり、実際の査定額はお持ち込みいただいた時点での金相場や金貨の状態によって変動する点にご注意ください。
御在位60年記念10万円金貨
1986年と1987年に、昭和天皇の御在位60年を記念して発行された金貨です。重量は20g、品位はK24(純金)で、素材として非常に高い価値を持っています。
ミ発行枚数が多いため、コレクターズアイテムとしての希少性やプレミア価格はそれほど高くありませんが、純金としての資産価値は非常に大きく、現在の買取相場は地金価格ベースでおよそ35万円~40万円前後となっています。
名称 | 御在位60年記念10万円金貨 |
---|---|
品位 | K24(純金) |
量目 | 20g |
直径 | 30mm |
額面 | 10万円 |
御即位記念10万円金貨
1990年に、明仁天皇(現・上皇陛下)の御即位を記念して発行された金貨です。重量は30g、品位はK24(純金)と非常に高い価値を持っています。
発行枚数は「昭和天皇御在位60年記念金貨」と比べて少ないものの、現時点では大きなプレミア価格は付いていません。
しかし、御在位記念金貨よりも10g重く素材価値が高いことから、買取相場はおよそ55万~60万円前後と、より高値で取引される傾向があります。
名称 | 御即位記念10万円金貨 |
---|---|
品位 | K24(純金) |
量目 | 30g |
直径 | 33mm |
額面 | 10万円 |
皇太子殿下御成婚記念5万円金貨
1993年、現在の天皇陛下・徳仁天皇(当時皇太子殿下)の御成婚を記念して発行された金貨です。重量は18g、品位はK24(純金)で、日本で唯一の額面5万円金貨として知られています。
また、翌1994年には世界的なコインコンペティション「MDCコイン・コンペティション」で最も技術的に優れた貨幣賞を受賞しており、その精巧な造りと美しさからコレクション性の高い一枚としても評価されています。
現時点ではプレミア価格が付くほどの希少性はありませんが、素材としての価値は高く、地金価格を基準にした買取相場は約32万~36万円前後となっています。
名称 | 皇太子殿下御成婚記念5万円金貨 |
---|---|
品位 | K24(純金) |
量目 | 18g |
直径 | 27mm |
額面 | 5万円 |
今後、金の価格は上がるのか
2025年現在、金相場は過去にない高値を更新しています。
ただし、この急激な上昇は一時的なブームではなく、複数の要因が重なって生じた結果です。
そのため「今後も同じペースで上がり続ける」とは言えませんが、金価格が大きく下落する可能性は低いと考えられています。
その理由を、3つの視点から整理してみましょう。
1.世界に存在する金の量には限りがある
金は地球上で採掘できる量が限られており、新たに生み出せない天然資源です。
近年は新しい鉱山の発見が減り、採掘コストも上昇しているため、供給量の増加は見込めません。
つまり、「限られた資源に対して需要が続く」=価格が下がりにくい構造になっているのです。
この「希少性」こそ、金が長期的に価値を維持し続けてきた最大の理由といえます。
2.金の需要はなくならない
金は装飾品や贈答品としての需要だけでなく、スマートフォン・半導体・医療機器などテクノロジー分野でも欠かせない素材です。
さらに、世界中で「金は富や信頼の象徴」として文化的な価値を持っており、需要がなくなることは考えにくいでしょう。
例えばインドでは、結婚式や祝祭の際に金の装飾品を贈る伝統が今も根強く残っており、年間の金消費量は中国に次いで世界第2位となっています。
このように、経済状況に左右されない「生活と文化の需要」が金の価格を支えています。
3.投資資産としての需要が拡大している
世界的なインフレや通貨不安が続くなか、「安全資産」として金を保有する人や企業が増えています。
特に近年は、ETF(上場投資信託)や金連動ファンドなどを通じて、一般の投資家でも金に投資しやすい環境が整いました。
中央銀行も外貨準備の一部を金に切り替える動きを見せており、国家レベルでも「金保有を増やす」流れが続いています。
この長期的な投資需要が、今後の価格をじわじわと押し上げていくと見られます。
まとめ―記念金貨の価値が見直される2025年
2025年は、金価格が歴史的な高水準で更新される年となりました。
その背景には、国際情勢の不安定化やアメリカの金融政策の転換、そして世界的なインフレの進行など、複数の要因が複雑に絡み合っています。
こうした環境のなかで、「御在位60年記念10万円金貨」や「御即位記念10万円金貨」「御成婚記念5万円金貨」といった記念金貨の資産価値は額面を大きく上回る水準へと高騰しています。
お手元に10万円金貨や5万円金貨をお持ちの方は、今まさに絶好の売却タイミングを迎えていると言えるでしょう。
相場が高止まりしているこの機会を逃さないためにも、まずは信頼できる買取専門店で「正確な査定額」を確認することが大切です。
無料査定を活用し、ご自身の金貨がどれほどの価値を持つのか、この機会に確かめてみてはいかがでしょうか。
日本の記念金貨の買取価格を『金貨買取本舗』でチェック!この記事は参考になりましたか?