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天皇陛下御在位記念硬貨の種類を徹底解説!価値ある記念硬貨は?

天皇陛下の御在位を記念して発行される記念硬貨は、日本の貨幣史における重要な記録であり、コレクターにとっても価値ある存在です。

特に純金製の記念金貨は、金相場の高騰で近年価値が急上昇しています。

本記事では、これまでに発行された天皇陛下御在位記念硬貨の種類について、発行年代順に絵柄や発行枚数、現在の買取相場を詳しく解説します。

御在位記念硬貨の購入や売却を検討している方、コレクションを始めたい方のご参考になれば幸いです。

天皇陛下御在位記念硬貨とは

天皇陛下御在位記念硬貨は、天皇陛下が即位されてから一定の年数が経過した節目を記念して、造幣局が発行する特別な硬貨です。これまで、御在位10年・20年・30年といった10年ごとの節目に発行されてきました。

硬貨の裏面には、発行年と「御在位○年」といった文字が刻印されているため、どの御在位記念として発行された硬貨かを判別することができます。

これらの記念硬貨は、通常の流通硬貨とは異なり、記念品としての収集や鑑賞を目的として作られています。

そのため、純金や純銀などの高い品質の素材が用いられたり、表面を鏡のように磨き上げたプルーフ加工が施されたものが販売されることもあります。

このようにコレクション性の高い記念貨幣ではありますが、あくまで貨幣として発行されているため、それぞれに額面が定められており、貨幣として使用することも可能です。

昭和の天皇陛下御在位記念硬貨

在位期間62年と、歴代天皇の中でも最も長く在位された昭和天皇。その御在位60年という大きな節目を記念して発行されたのが、「天皇陛下御在位60年記念硬貨」です。

天皇陛下御在位60年記念硬貨(1986・1987年)

在位期間62年と、歴代天皇の中でも最も長い在位を誇った昭和天皇。その御在位60年という大きな節目を記念して発行されたのが、「天皇陛下御在位60年記念硬貨」です。

天皇陛下御在位60年記念硬貨は、1986年および1987年にかけて発行され、10万円金貨・1万円銀貨・500円白銅貨の3種類が用意されました。なかでも10万円金貨は、日本で初めて発行された記念金貨として大きな注目を集めました。

発行当時、この10万円金貨は購入希望者が非常に多かったため、抽選方式が採用され、抽選券が配布されたうえで全国統一の抽選が行われました。当選者は、抽選券と現金10万円を持参し、指定された引換取扱店で金貨との引換請求を行う仕組みでした。

なお、額面10万円の価値を持つ記念金貨は、日本ではこの御在位60年記念10万円金貨が初めてとなります。

その後、1991年に発行された「天皇陛下御即位記念10万円金貨」を含めても、日本で額面10万円の記念金貨はこの2種類のみという、非常に希少な存在です。

10万円金貨

素材(品位)純金(K24)
重さ(量目)20g
直径30mm
表面デザイン鳩と水
裏面デザイン菊の紋章
発行枚数1,100万枚

天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の買取相場は、素材となる純金(K24)の相場によって決まります。2025年12月現在、金相場は1g2万3,000円程度を推移しており、この金貨も35~45万円が相場となっています。

金相場は日々更新されていくため、最新の価格を知りたい方は以下よりご確認ください。

天皇陛下御在位60年記念金貨の買取価格を『こちら金貨買取本舗』でチェック!

1万円銀貨

素材(品位)純銀
重さ(量目)20g
直径35mm
表面デザイン日の出と瑞雲に瑞鳥
裏面デザイン菊の紋章
発行枚数1,000万枚

500円白銅貨

素材(品位)白銅(銅750/ニッケル250)
重さ(量目)13g
直径30mm
表面デザイン京都御所 紫辰殿
裏面デザイン菊の紋章
発行枚数5,000万枚

1万円銀貨と500円白銅貨は、現在のところプレミア貨幣としての価値はなく、額面どおりの貨幣として扱われています。

流通している紙幣や硬貨への交換を希望する場合は、銀行の窓口で手続きが可能です。

平成の天皇陛下(現:上皇陛下)御在位記念硬貨

明仁天皇は、2019年4月30日に退位されるまで、30年と114日間にわたって在位されました。

その在位の節目を記念して、御在位10年・20年・30年のタイミングで、それぞれ記念硬貨が発行されています。

天皇陛下御在位10年記念硬貨(平成11年/1999年)

明仁上皇の御在位10年を記念して発行された記念硬貨です。1万円金貨と500円白銅貨の2種類が発行されました。

1万円金貨

素材(品位)純金(K24)
重さ(量目)20g
直径28mm
表面デザイン鳳凰・桐・白樺
裏面デザイン菊紋と橘と桜
発行枚数20万枚

天皇陛下御在位10年記念金貨の2025年12月時点の買取相場は35~45万円程度となります。

買取相場は金相場に応じて変動するため、最新の買取価格を知りたい方は以下よりご確認ください。

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500円白銅貨

素材(品位)白銅(銅750/ニッケル250)
重さ(量目)7.2g
直径26.5mm
表面デザイン富士山と菊
裏面デザイン菊紋と橘と桜
発行枚数1,500万枚

天皇陛下御在位20年記念硬貨(平成21年/2009年)

明仁上皇の御在位20年を記念して発行された記念硬貨です。1万円金貨と500円ニッケル黄銅貨の2種類が発行されました。

1万円金貨

素材(品位)純金(K24)
重さ(量目)20g
直径28mm
表面デザイン鳳凰と瑞雲と皇居・二重橋
裏面デザイン菊花紋章
発行枚数10万枚

天皇陛下御在位20年記念金貨の2025年12月時点の買取相場は35~45万円程度となります。

買取相場は金相場に応じて変動するため、最新の買取価格を知りたい方は以下よりご確認ください。

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500円黄銅貨

素材(品位)黄銅(銅720/亜鉛200/ニッケル80)
重さ(量目)7g
直径26.5mm
表面デザイン菊の花
裏面デザイン菊花紋章
発行枚数1,000万枚

天皇陛下御在位30年記念硬貨(平成31年/2019年)

明仁上皇の御在位30年を記念して発行された記念硬貨です。1万円金貨と500円バイカラー・クラッド貨の2種類が発行されました。

1万円金貨

素材(品位)純金(K24)
重さ(量目)20g
直径28mm
表面デザイン鳳凰と桐と白樺
裏面デザイン菊花紋章
発行枚数5万枚

天皇陛下御在位30年記念金貨の2025年12月時点の買取相場は35~45万円程度となります。

買取相場は金相場に応じて変動するため、最新の買取価格を知りたい方は以下よりご確認ください。

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500円バイカラー・クラッド貨幣

素材(品位)銅720/亜鉛125/ニッケル125
重さ(量目)7.1g
直径26.5mm
表面デザイン儀装馬車と桐と白樺
裏面デザイン菊花紋章
発行枚数500万枚

令和の天皇陛下御在位記念硬貨

2019年5月1日から新元号「令和」が始まりましたが、2025年現在のところ、天皇陛下の御在位を記念した硬貨はまだ発行されていません。

これまでの例では、御在位10年ごとの節目に記念硬貨が発行されてきた経緯があるため、今後も御在位10年などの節目に合わせて発行される可能性が考えられます。

天皇陛下御在位記念硬貨の価値や相場は?

天皇陛下御在位記念硬貨の現在の価値や買取相場について解説します。

金貨の価値

記念金貨の価値を決める要素は主に以下の通りです。

  • 金の市場価格
  • 発行枚数の少なさ(希少性)
  • 保存状態
  • 付属品の有無(ケース、説明書など)

天皇陛下御在位記念金貨は、いずれも発行枚数が多く現存数も豊富なため、2025年12月現在では大きなプレミア価値は付いていません。そのため、買取価格は主に市場の金相場を基準に決まります。

これらの記念金貨には、10万円や1万円といった額面価値がありますが、金相場が1gあたり2万円を超えている現在(2025年12月時点)では、金としての価値が額面を大きく上回っています。

その結果、銀行で額面どおりに両替するよりも、買取店で売却する方が一般的になっています。

昭和の天皇陛下御在位60年記念金貨の買取価格を『こちら金貨買取本舗』でチェック! 平成の天皇陛下御在位記念金貨の買取価格を『こちら金貨買取本舗』でチェック!

銀貨・硬貨(白銅貨・黄銅貨)などの価値

銀貨や白銅貨、黄銅貨などの記念硬貨は、基本的に額面価格を基準に評価されます。ただし、保存状態が非常に良好なものや、発行枚数が少なくコレクター需要の高いものについては、額面を上回る価値が付く場合もあります。

しかし、天皇陛下御在位記念の銀貨や硬貨は発行枚数が多く、現時点では特別なプレミア価値は付いていません。そのため、額面以上の価格で取引されることは比較的少なく、買取店でも両替目的の硬貨として扱われるのが一般的です。

まとめ

天皇御在位記念硬貨は、昭和天皇御在位60年をはじめ、平成天皇御在位30年に至るまで、天皇陛下の在位の節目ごとに発行されてきました。いずれも、皇室の歴史を象徴する記念硬貨といえるでしょう。

なかでも金貨は、記念性に加えて純金(K24)としての素材価値も評価されており、コレクションとしてはもちろん、資産保全や投資の観点からも魅力のある存在です。

売却を検討する際は、それぞれの記念硬貨の特徴や現在の市場価値を正しく理解したうえで、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

お手元の記念硬貨の価値が気になる方は、お気軽に無料のLINE査定をご利用ください。

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