フェンディ(FENDI)の歴史について

「FF」が交互に並んだ「ズッカ柄」というデザインで有名なフェンディ。実は創業当初、毛皮製品のお店だったんです。
そこから現在のファッションブランドに至るまでの道のりを解説していきます。

FENDI1・創業

フェンディは1925年に、エドアルド・フェンディとアデーレ・フェンディ夫妻が立ち上げました。
最初に行ったのは革・毛皮製品の製造販売。当時、イタリアでは毛皮の襟巻きが流行していました。
それを見た2人は、毛皮のコートを販売。瞬く間に人気を呼び、イタリア人女性のステータスになりました。

1932年には、ハンドメイドバッグを発表。上質なレザーに手作業でステッチをほどこしたユニークなバッグでした。

翌年、「ペルメガーナ」と呼ばれる新素材を開発。
トランクやスーツケースの素材として使用されました。
時代の流れとともに幅広く知れ渡り、今ではフェンディを代表する素材です。

この頃の経営は順調で、ファーとレザーの工房を拡大させます。
5人の娘もブランドに参加し、家族一丸となってイタリアのファッション界をけん引していきます。

FENDI2・カール・ラガーフェルドとのコラボ

1965年、当時は若手だったカールをデザイナーに抜擢。彼は高級で重厚というファーのイメージを払拭しました。取り扱いやすく、着心地の良いものを開発したのです。
また、加工技術などの発達で「フェンディファー」という唯一無二のアイテムが誕生。
「FF」の特徴的なアイコンもこの時期に生まれました。

カールがデザインしたレザーコレクションがアメリカの大手百貨店で人気を博し、ブランドは世界的な成功を収めます。
1969年には、フィレンツェでファーコレクションを開催。その勢いは止まりません。

FENDI3・シルヴィア・フェンディの登場

彼女はフェンディ一族3代目の人です。フェンディに入社後はカールのアシスタントとして働き、1994年にはアクセサリー部門の主任デザイナーを務めます。
その後、「セレリア」シリーズをリデザインし、世界的な注目を浴びました。

1997年には「バゲットバッグ」を発表。フランスパン(バゲット)のように小脇に抱えるスタイルが特徴的なバッグです。
さまざまな素材やカラーの商品が作られ、世界的な人気アイテムになります。
2000年にはファッション団体のアクセサリー賞を受賞します。

彼女の躍進は続きます。2009年に「ピーカブー」というデザインを開発。
ピーカブーは「いないいないばぁ」の意味です。
金具を外した状態のバッグが、その様子に似ていることから命名されました。
シルヴィアのユーモア溢れるデザインとネーミングセンスは、世界中のセレブや有名人を夢中にさせました。

2018年は、コレクション「FFリローデッド」を発表。ロンドン、香港、上海で記念イベントを開催。
フェンディの独創性と職人の持つ優れた技術が合わさったラインナップでした。
目新しさのなかにも、今まで培ってきた伝統やカールのデザインした「FFロゴ」などが見え、フェンディの集大成ともいえるコレクションでした。

FENDI4・特徴的なデザイン

フェンディのアイテムには特徴的な模様がいくつかあります。

 ズッカ柄

「FF」が上下交互に並んだフェンディの顔とも言えるデザイン。
1969年のコレクションで発表されたアイテムの裏地にプリントされた柄が、ズッカの元です。
カールがこれを模様として使うことを決定し、今では定番となっています。
一目でフェンディだとわかるデザインで、今でも人気があります。

 ペカン柄

大きなストライプが特徴的です。ゴージャスな雰囲気を演出してくれます。
こちらはズッカと並ぶフェンディの2大デザインです。

 ズッキーノ

ズッカのFを小さくして全体にあしらったものです。繊細で女性的なイメージを与えてくれます

FENDI5・フェンディの価値観

「Nothing is impossible(不可能はない)」がモットー。
フェンディが「唯一無二の創造」にこだわる理由です。
デザイナーから職人まで、製造にかかわる者全員がこの考えの元行動しています。

フェンディは地元ローマへの感謝を忘れません。
ブランドの価値やアイテムのアイデア、創造の源は全てローマから来ています。
そのため、ローマの景観復興や文化の保全に力を入れています。これもブランドを育ててくれたローマへの恩返しです。

「トレビの泉」の修復スポンサーに単独で名乗りを上げ、2015年にはプロジェクトを完成させます。

また、多様性の尊重も欠かしません。
フェンディは創業当初から女性が先頭に立つ体勢でした。社内の男女比は1対9。
男性に支配されてきたファッション業界に革命を巻き起こそうという意思を感じます。

コレクションのモデルに年を重ねたモデルや有色人を起用するなど、多様性の主張を積極的に行っています。
インタビューのなかでシルヴィアは「既成概念から解放したい」と述べており、意気込みがうかがえます。

彼女は「ファッションは喜びである」という考えを持っています。
フェンディのアイコンである「FF」は「Fun Fur(楽しい)」の意味。
ファッションは喜びと深く結びついていて、遊び心をもって楽しんでほしいという願いが込められています。

FENDI6・まとめ

伝統と確かな品質を誇るフェンディ。
その一方、ユニークでキャッチーなアイテムを販売しています。歴史と創造性の融合がフェンディの特徴です。

また、ブランドの価値観を重要視しており、価値観を表現するようなアイテムを続々と生み出しています。

予想を超えるデザインで、これからも私たちを楽しませてくれることでしょう。

フェンディやブランド品の買取は高価買取専門店こちら買取本舗へ

フェンディの歴史についてお話をしましたがいかがでしたでしょうか。
こちら買取本舗ではフェンディのようなブランド品を高価買取しております。
大切に使っているからこそ、価値が気になる…そんなブランド小物は高価買取のこちら買取本舗までお持ちください。

こちら買取本舗ブランド買取サイトはこちら


お電話やメールでのお問い合わせなど、お客様のご都合にあわせてお気軽にご利用ください。
画像を撮って送るだけ、簡単便利なこちら買取本舗ライン査定もご利用ください。

簡単・便利line査定はこちら